葉酸は神経管閉鎖障害の発症リスクを低減させるので、
妊婦の必要な栄養素として注目されています。
でも葉酸は食事が欧米化したことにより、
普段の食事からだけでは十分に摂取できない栄養素です。
また熱調理することにより、
葉酸の含有量が半分以下になってしまいます。
そのためサプリメントを併用して、
葉酸を摂取することがすすめられています。
ここでは妊娠中の葉酸の摂取量と、
サプリメントの選ぶポイントについて、ご紹介します。
⇒【妊娠してからでは遅い!?】 葉酸を摂取するべき時期とメリット
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神経管閉鎖障害とは
神経管閉鎖障害とは、
脳や脊髄の神経がうまくくっつかない、
胎児の先天性異常です。
神経管閉鎖障害には、主に2つが見られます。
1つ目は「二分脊椎」といい、下半身に障害が出るものです。
下半身の神経が麻痺して、歩行障害や運動障害が起こします。
また膀胱や腸などを動かす筋肉が麻痺するために、
排尿・排便障害、性機能障害が起こることもあります。
もう1つは「無脳症」といい、
脳がほとんど形成されないため、流産か死産してしまいます。
私の友人の赤ちゃんも、無脳症で死産してしまいました。
日本国内での神経管閉鎖障害の発症率は、
1万人(死産含む)に対して約6人の割合で見られます。
このリスクを回避するには、
妊娠する1ヶ月~3ヶ月前から、妊娠して赤ちゃんの器官などの形成が行われる、
妊娠12週頃までに葉酸を摂取すると良いそうです。
妊娠前から葉酸を摂取することで、
70%〜80%も予防できるとされています。
妊婦の葉酸の必要摂取量
妊婦の1日の必要摂取量は480μg(μg=マイクログラム)です。
非妊時の1日の必要摂取量は240μgなので、
普段の2倍もの葉酸が必要になります。
先天性異常を予防するには、
子宮に着床する前から摂取する必要があります。
ベビ待ちさんであれば、
妊娠する前から摂取するように心がけましょう。
その際の摂取量は、1日240μg摂取すれば大丈夫です。
ちなみに葉酸は体内に蓄積されにくいため、
毎日摂取することが必要です。
葉酸は水溶性ビタミンであるビタミンB群の一種で熱に弱いので、
熱調理した時に50%~70%は消えてしまいます。
緑葉色野菜や果物に多く含まれ、
代表的なほうれん草とブロッコリーで
100gあたり210μg含まれています。
ですが熱調理すると半分以下になってしまうので、
1日に食事だけから摂取するのはかなり大変です。
特に妊娠初期にはつわりに苦しむ妊婦さんが多く、
料理をするのも難しく、食べるに食べれないのも悩みどころです。
そんな時に、サプリメントを取り入れる方法があります。
選ぶポイントは、2つです。
スクロールしてね!




















サプリメントを選ぶ2つのポイント
1、葉酸の含有量
サプリメントには、
1粒または2粒で葉酸が400μg含まれています。
1日で400μgとれるものを選ぶのは当然ですが、
葉酸は体内の蓄積性が低いので、
1日1粒で摂取するより、
1日3回、朝、昼、晩に分けて飲むことができるもの
を選ぶのがおすすめです。
葉酸は必要量以外は尿で排出されてしまうので、
小分けに摂取するのがベストです。
2、天然か化学合成
それぞれにメリット、デメリットがあるので、
どちらがよいかは個人の判断によるので、
よく考えて選びましょう。
天然
体の吸収率が高いです。
植物由来で安全性が高く、
他のビタミンなども摂取できます。
しかし、原料が高いので価格も少し高めです。
無農薬や放射能チェックをしていないものは、
体に悪い危険性があります。
化学合成
品質が安定していて、
錠剤が小さいので飲みやすいです。
価格も天然より安く販売されています。
しかし体への吸収率が低く、
人口で作った栄養素しか取れません。
以上の点を踏まえ、自分に合ったサプリを選びましょう。
葉酸を妊娠中に積極的に摂取したい理由
葉酸には造血作用があり、
貧血などに効果があります。
また健康維持に必要な栄養素で、
女性に不足しがちな栄養素でもあります。
赤ちゃんの成長にも欠かせない栄養素なので、
妊娠中期以降も積極的に摂取していきましょう。
私は妊娠中に葉酸の必要性をあまりわかっておらず、
特別摂取する努力をしていませんでした。
妊娠中に貧血で栄養摂取法に悩んでいたのですが、
サプリの存在もなんとなくしか知らなかったので、
妊娠中にちゃんと知っていればと後悔しています。
妊娠後からでも遅くはないので、
葉酸を摂取するように心がけましょう。