貧血改善には鉄分摂取と思いがちですが、
それだけでは改善されないのをご存知ですか?
鉄分は体に吸収されにくいので、
鉄分を含む食材をいくら食べても、
なかなか吸収されないんです。
その手助けをしてくれるのが、
ビタミンCです。
また健康な赤血球を作るためには、
葉酸の摂取が不可欠です。
ここではビタミンCと葉酸が、
貧血改善にもたらす効果を、ご紹介します。
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ビタミンCの効果
貧血になると摂取をすすめられるのが、鉄分です。
ですがその鉄分は、
体に吸収されにくいという特徴をもっています。
鉄分にはヘム鉄と非ヘム鉄との2種類があり、
非ヘム鉄はなんと摂取した食材の5%しか、
体に吸収されないんです。
そんな吸収されにくい非ヘム鉄の手助けをするのが、
ビタミンCです。
ビタミンCと非ヘム鉄を一緒に摂取することで、
非ヘム鉄をヘム鉄に変化させ体に吸収しやすくし、
なんと吸収率が2倍になります。
ただビタミンCの摂取するにあたり、
注意が必要です。
ビタミンCは十分に体内にある場合、
いらない分は尿と一緒に排出されてしまいます。
なので1回の食事でビタミンCを十分に摂取しても、
排出されてしまう恐れがあるので、
こまめに摂取する必要があります。
毎回の食事で、
鉄分とビタミンCの両方を摂る必要があるといえるでしょう。
またビタミンCは、熱を加えると消失してしまいます。
それに加え、水の中に溶けやすいという性質をもっています。
なので野菜を水にさらすことで、
ビタミンCはどんどん溶け出てしまいます。
ビタミンCを効率よく摂取するには、
レモン汁をしぼって食材にかけて食べるのがおすすめです。
スクロールしてね!




















葉酸の効果
ビタミンB群の一種である葉酸には、
造血効果があります。
ビタミンB12と鉄分と結びつく事により、
健康な赤血球を作り出す事ができます。
葉酸が不足すると健康な赤血球が作られないので、
いくら鉄分を摂取しても酸素を運ぶ力が弱く、
貧血が改善されないんです。
なので葉酸も一生に摂取するように心がけることで、
貧血改善につながります。
葉酸が多く含まれる食材には、
青い葉物野菜や豆類があります。
ほうれん草や小松菜、アスパラガス、枝豆、大豆などです。
レバーにも多く含まれるので、
レバーは貧血改善に最適な食べ物といえるでしょう。
ただレバーばかり食べると、
ビタミンAの摂り過ぎになってしまうので
さまざまな食材からバランスよく摂取することがおすすめです。
また葉酸は加熱調理すると、
消失してしまうので、出来るだけ生で食べるようにしましょう。
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まとめ
- ビタミンCは鉄分と一緒に摂取することで、鉄分の吸収を助ける
- 葉酸を摂取することで、健康な赤血球を作ることができる
貧血といえば鉄分と考えがちですが、
鉄分を摂取するだけでは貧血は改善されません。
一緒にビタミンCを摂取することで吸収率をあげ、
葉酸を摂取することで健康な赤血球を作ることができます。
鉄分だけに目がいきがちですが、
他の栄養素もバランスよく摂ることで、
貧血を改善することができます。
また1度の食事で摂ろうとせず、
こまめにバランスの良い食事を心がけることが大切です。
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