昔夏になるとよく流行ったプール熱。
プール熱はアデノウイルスが原因なのを、
ご存じですか?
アデノウイルスと聞くと、
年中流行っている感染症ですよね。
プール熱とアデノウイルスって何が違うの?
ここではその疑問の答えと、
症状、予防法についてご紹介します。
プール熱とは
医学用語では「咽頭結膜熱」といいます。
アデノウイルス3型に感染することで発症します。
プールを介して感染し流行することから、「プール熱」と呼ばれます。
感染から発症までの潜伏期間は、5~7日です。
症状がでる2日前から、他の人にうつります。
症状
39~40度の高熱が4~5日続き、のどの痛み、結膜炎を伴います。
この他に頭痛、寒気、食欲不振、吐き気、下痢、鼻水など、
一般的な風邪の症状が出ることもあります。
⇒【結膜炎はうつる!?】結膜炎の種類と症状。結膜炎の4つの予防法
治療法
プール熱に効く薬はありません。
出てる症状に対する薬が処方されます。
いつから学校や幼稚園にいける?
病院で発症が確認された時点で、出席停止になります。
一般的には発熱後、2日経過した後に登校許可をだす医師が多いようです。
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アデノウイルスとは
アデノウイルスは、扁桃腺やリンパ節の中に潜んで増えます。
40種類以上あり、型によりどんな病気を起こすか違います。
プール熱を引き起こすのは2型、3型が多く、まれに7型があります。
アデノウイルスは年中耳にすると思いますが、
冬に流行るのは違う型のアデノウイルスです。
子どもだけじゃなく大人もうつる!
プール熱は子供だけがかかる病気と思いがちですが、
大人も感染します。
アデノウイルスは感染力がとても強いので、
タオルの共有などでうつることがあります。
看病する大人も、しっかりと手洗いうがいをしましょう。
予防法
感染経路は咳やくしゃみによる飛沫感染、
手や皮膚からの接触感染などによる経口感染で、
簡単に感染が広がります。
プールからあがったらよく目や手を洗い、
うがいをしましょう。
プール以外でも手洗い、うがいをこまめにすることが必要です。
家では感染者とタオルや洗面器、食器の共有をしないことが、
感染予防になります。
ドアノブや手すり、おもちゃなどは、
こまめに消毒用エタノールや次亜塩素酸ナトリウム(0.02%)で消毒しましょう。
手洗い、うがいは必須
冬だけでなく、夏でも手洗いうがいをしっかりすることにより、
色々な病気の予防になります。
子供にも手洗いうがいを徹底させましょう。